発表会も2回目になると、さすがに各チームとも慣れてきて、発表内容もQCストーリーがちゃんとあって、成果も出て、とても良かった。
この調子で今後更にQC活動が発展していくために、管理責任者として、感想を述べてみたい。
QC活動にある程度慣れてきたチームが陥りやすい問題点として考えられることは、
次の発表会に向けて、必ず成果を出さなければいけないと思うあまり、(予め解決策がわかっている問題をテーマに掲げ、それに沿ってQCストーリーを作りあげ、発表会に間に合わせる)というふうになりがちになる。解決策がわかっているなら日常の改善でその場でやれるものはやればよいわけである。
QCサークル活動の醍醐味は、現状の把握をすることによって新たな問題点を発見したり、又予測できなかった解決策を発見することにあると思う。このプロセスこそ面白く、貴重だと思う。従って必ずしも発表会にQCストーリーが全て完結していなくても良いし、つまり「今回はここまでやりました。次回はこれを更に深く推し進めていきます」的な発表もありではないか。審査する側も成果の大小だけで活動の優劣を判定すべきではないと思う。
又、管理職はQCサークル活動を指導する立場にあるので、審査に加わらない方が良い。審査すべきはQCサークルメンバー自身で、互いに他のサークルの活動を(特に前述のプロセスを)評価してはどうだろう。