スリットの受託加工でよく見る光景であるが、原反のロールの
端面に付箋が付いていることがある。
原反の製造過程で、欠点検出器が原反の欠点を検出すると自動的に
貼り付けるヤツだ。
これが一つの原反に何個も貼ってあると,もううんざり。
付箋が出てきた瞬間に確実にマシンを止めるため、少し手前から
マシンを低速で運転しなければならない。
つまり、オペレータは原反側に回り、付箋が近づいてくると、マシンの
のスピードを落とし、付箋が付いている場所のフィルム面が
ロールから引っ張り出された瞬間にマシンを止め、この後は顧客
の指示通りの処置を行う。
ある一定時間の低速運転が必ず必要になる。
この時間がもったいない。
付箋を検出し自動でマシンを止められたら、かなりの時間短縮に
なるのだが。
ところがこの付箋という代物、一筋縄ではいかない。
サイズも、色も材質も違う。
一番厄介なのは、折れたり曲がっていたりするものが有るという
ことだ。
この難題を解決できるセンサーを遂に見つけた。
高性能のレーザーセンサーである。検出スポットが小さく、ロングレンジである。
これで付箋の根本をピンポイントで検出出来る。
これを見つけたおかげでギリギリまでマシンの速度を落とすこと無く
自動停止することが出来た。結果作業性が向上した。