内部監査本番である。

今回は監査される側で、担当部門は品質管理、設計である。

監査員「計測機器は校正されていますか」
筆者 「はい。」

監査員 「計測機器を落下させた時、どう処置するか、
     手順は決まっていますか。」

筆者 「え~っと、それはつまり作業者が、上長に報告して、
    それから・・・。」

事前に監査チェックリストはもらっていたので、質問されるのは
予測していたが、返答に若干つまづく。

監査員 「手順書はありますか。」

筆者 「いいえ、ありません。」

監査員 「重大な不適合です。」

確かにそうである。落下に限らず、計測機器は校正すれば
いいというものではない。校正の有効期限内でも、落下
その他で、測定値が正常でなくなる可能性がある。
測定者が、機器の異常に気づいた時、報告は勿論であるが
計測の確かさが保証出来るのは、どの時点までか、の特定
が必要で、それ以降の測定値は、アテにならないので、
正常な計測機器を使って再検査が必要である。

早速手順書を作って、社内に周知させなければ。